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PFFにて阪本順治監督とのトークショーが行なわれました


7/23(金)PFFぴあフィルムフェスティバルで行なわれている若松孝二特集My Best Wakamatsuで第二回ゲストに阪本順治監督を迎え、『寝取られ宗介』についてトークショーがありました。
前回と同じく先に壇上に上った阪本監督から今回寝取られ宗介を選んだ理由を「最初は天使の恍惚、狂走情死考などと思ったのですが、そういったものは若い人がたくさん見ていて、ファンの人たちも見ていると思う。この作品はその人たちが見ていないと思った。今回のタイトル『こわくない!!はじめての若松体験』にちなんで選んでみました。」とお話いただきました。


続いて若松監督が登壇し「最初はつかこうへいさんの別の作品をやりたくて、でも原作権は他の人がもっていたからこちらをやることになったんだ。」阪本監督のつかさんの作品はなんでもおもしろいかと思うかの問いには、「旅芸人の記録という映画がすきで、そのことが頭にあったのんじゃないかな」とこの作品を撮ることになった経緯を話されました。
また、阪本監督からは「監督には思春期が2つあると思う、田舎の風景とやくざの時代の留置所での時、この作品には監督の郷愁があると思った、家族に対する思いなど、この旅をしていくイメージは監督の中にだけあったのではないか」と言われると、
「ラストは誰にも分からなかった、自分だけ、富士山には腹が立つ、国家のイメージ、いつも何処からでも見ている」と映画のラストシーンについて思いを語りました。
また、撮影の時のはなしになり、そこから監督の幼少期のことを多く話されました。
そして、映画監督は幼児体験が体の一部だと。
監督の作品にも多く出演し、主人公の宗介を演じた原田芳雄さんの撮影秘話などを話になりました。「普段は仲がよいが、撮影になると口をきかない、助監督や他のスタッフとは呑みに行くが自分は誘われない」と当時を振り返り、
阪本監督は原田さんの印象を「原田さんの普段のユーモア、ありきたりではなく、間合い、すきまを感じられ、芳雄さんを見ているだけで楽しい」とおっしゃっていました。

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最後に阪本監督は「若松監督は映画だけで食べていける監督で、言い訳をしない、自分が何を撮りたいかが明確で、そして次につながる、全部をみとどけている。できないけど見習いたい」
それに対して若松監督は「映画は子供、途中ですてたくない。最後までやらないと気がすまない。働くのが好きなんだよ。」と笑顔でおっしゃってました。
最終日に向けて監督の処女作「甘い罠」が上映されることが発表され、阪本順二監督とのトークショーは終了しました。


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2010年07月27日 15:00に投稿されたエントリーのページです。

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