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PFFにて石井岳龍(聰亙)監督とのトークショーが行なわれました

7/25(日)PFFぴあフィルムフェスティバルで行なわれている若松孝二特集My Best Wakamatsuで第三回ゲストに石井岳龍(聰亙)監督を迎え、『胎児が密猟する時』についてトークショーがありました。20日から続いた若松監督の特集も最終日を迎えました。

二本立てで上映された時の「水のないプール」と「爆裂都市 BURST CITY」のポスターが会場におかれ、石井監督の登場です。「新宿蠍座で天使の恍惚をみました。これがピンク映画とはなんなんだと思い衝撃を受けた。一種の異様な映画だと思った。今日は胎児が密猟する時について、人間の根源にせまる、神への反逆を描いた映画、どうしてこのような映画ができたか知りたい」とご挨拶されました。
若松監督は「梅雨の季節で朝起きて、窓を開けたこの時期は外でのロケは難しいと思った、部屋で撮ればよい、足立にさっそく電話し、焼酎を飲みながら話をして、2、3日後に脚本を持ってきた。わけが分からない話で、これはダメだと言った。足立はダメだとゴミ箱に棄てて帰る。また持ってくるんだが、あまり変わらない。だからこれは情熱にまけて撮った。撮影時は4、5日みんなを一歩も外に出さなかった」「異様にこもった熱を感じる。それはわざと?」若松監督は「もちろん」と一言。


以前にシナリオを読んだことがあるという石井監督に若松監督は「だいぶ変わってるでしょ。撮影している間にどんどんシナリオは変わるからね、あたまが決まると走りだす。映画はどう撮っても一本筋が通っていればつながるから」とシナリオに縛られない撮影を行なっていると話し。
「役者二人、70分、厳密な構成がなされていると思うのですが」「頭の中に構成があった、大きすぎない空間がよかった、でも出来上がった時、上映は決まらないと思った」と最後に監督は「自分で自分の映画をコントロール。そして次につなげて行く。このことがまた次の監督の作品たちをつなげていくんだ」とこれからも作品を撮り続けること強く宣言していました。


その後処女作の「甘い罠」が上映され、(驚きをもって迎えられました)
PFFの若松孝二特集は終了しました。

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2010年07月30日 18:07に投稿されたエントリーのページです。

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