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金曜はポレポレ、土曜は新・文芸坐にて!

お盆です。
若松監督の新盆です。

「あまちゃん」で音楽を担当されている大友良英さんが
ウェブ媒体でのロングインタビューで
「いま、表現をする事」について語ってました。
http://blogos.com/article/67859/?axis=&p=4
(以下一部抜粋)
>それは現実をごまかすようなことじゃなくて、
>ちゃんと目を開きながら厳しい現実を生き抜いていけるような、
>強い批評的な力も持ちながら、でも決して
>「ご立派なこと」にはならないようななにかじゃなくちゃ…(以下略)

大友さんといえば、ジム・オルークさんとともに
何度も、「実録・連合赤軍」オールナイトイベントに
ライブ出演してくださったのですが、
今や、「あまちゃん」によって、お茶の間にも愛される音楽家です。

たくさんの空洞を抱えながら、表現は続いていくのだと
猛暑のコンクリートジャングルの中で、思うのです。
今週末、「追悼を越えて」ゆくイベント相次ぎます。

「若松孝二と時代の表現者たち vol.3」
8月16日(金)19時スタート 1500円均一
ポレポレ東中野にて(東京都中野区東中野4丁目4−1)
「恐るべき遺産 裸の影」上映と塚本晋也監督によるトーク
http://www.mmjp.or.jp/pole2/2013/wakamatsusp/wakamatsusp.html

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監督デビューからわずか1年後の1964年に作成した
若松監督の初期社会派作品。
「原爆の事をやりたかったんだけど、高校生たちがすっぽんぽんになったって
 そんな関係ない事で騒がれたんだよ」と、監督からよく話には聞いていたけれど
長年観る機会のなかった作品が、このたび、デジタル化によって上映可能に。
原爆症に悩む少女の姿から、戦後の日本を描き出します。

理屈ではなく、直感で、テーマに突っ込んで行った若松監督。
方や、こだわりの映像表現でファンを魅了し続ける塚本晋也監督。

作品をつくらずにはいられない自分の事を
若松監督はよく「玩具が欲しくてだだをこねる子どもと同じ」と語り、
そして、「塚本君も、自分の玩具の中で楽しそうに遊んでいるね」と語っていましたが
そんな2人のコラボレーションを、若松監督の新盆に実現できる事が嬉しいのです。
どんなお話が飛び出すでしょう。

そして、翌17日には、池袋の新・文芸坐にて。
8月17日(土)新文芸坐にて
終戦の日によせて 反戦・社会派映画特集 
一般1300円/学生1200円/シニア1000円/ラスト1本800円
http://www.shin-bungeiza.com/program.html#d0815
「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」
「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」二本立て上映。
15時20分〜 大西信満さん(「実録・連合赤軍」坂東國男役/「11.25」倉持清役)
       満島真之介さん(「11.25自決の日」森田必勝役)
トークイベントを行います。

若松組のこのお2人が揃っての登壇は久しぶりです。
あの、暑かった2年前のロケを思い出します。
疾走する若松監督の熱と毒に耐えて耐えて耐え続けて生まれた森田必勝を。

大変濃い2本立てですが、敗戦の日によせて、という特集プログラムの中の1日です。
ぜひ、新・文芸坐にお越し下さい。

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2013年08月14日 11:19に投稿されたエントリーのページです。

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