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湯布院映画祭キャタピラー特別上映


8/28(土)、第35回湯布院映画祭「キャタピラー」上映がありました。若松監督と、寺島しのぶさんが湯布院に着くと、すぐに取材がはじまりました。

木漏れ日の中での取材はとても気持ちよくはじまりました。寺島さんは「シゲ子の感情を出すのにあたって、細かくビビットに演じた」とお話されていました。また監督は52年前「太平洋戦争とひめゆり部隊」の助監督として湯布院に来た思い出をお話になりました。批判も意見も感想もすぐに返ってくる、観客との距離が近い湯布院映画祭の面白さ、そして町全体が一体となって映画祭を作っている姿勢に、監督も寺島さんも湯布院映画祭への思いを語っていました。

18:30からのキャタピラー上映は早々にチケットが売り切れてしまい、急遽2回上映になりました。

満席の会場に、寺島さん、若松監督が登壇すると大きな拍手が起こりました。寺島さんが「ヴァイブレータから、またキャタピラーで帰ってこれてうれしいです!」というと、「湯布院映画祭の為に映画を作っています!」若松監督が答え、会場は大きな笑いに包まれました。

そして上映後には、シンポジウムが行われました。公民館の視聴覚室は、入りきらないほど人であふれかえっていました。こんなに人が集まるのは、湯布院映画祭でも珍しい事だそうです。シンポジウムでは、質問者がいなければ、司会者の指名で質問がだされていくという、とても活気あふれるものになりました。ノーメイクでの迫真の演技についての感想に対して寺島さんは「メイクをしていない皮膚には、色々な感情がでる。そうしなければこの作品では嘘になる」と、お答になっていました。「監督にはもっと色々な作品を期待している」、「若松監督の作品を初めて観たが、胸をハンマーで殴られるくらいの衝撃をうけた。これからこの事を頭の隅において日常生活を過ごしてゆきたい」、72歳の女性の方からは「戦争を知らない寺島さんが当時の女性をきちんと演じて下さった事によって、8/15に戻った感じがした。本当にありがとうございます」、また高校生の女の子からは「自分が戦争について何も知らなかった事を思い知った。この映画を観て、戦争について勉強しようと思った。そしてこの映画を私と同じ若い人たちに観てもらえるように、これから多くの人にすすめたい」と言うと、会場からは大きな拍手が起こりました。

多くの質問に監督がヒートアップする場面も見られるなど、とても活気あふれるシンポジウムになりました。湯布院映画祭は映画が好きな思いがあふれ出してくる、とてもアットホームな映画祭でした。

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2010年08月30日 20:39に投稿されたエントリーのページです。

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