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ナイト・シーン

11月16日

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雪を望む監督の期待を裏切って、朝は見事な晴れだった。
夜も更けた現在、滞在中の山荘には岡林信康の『山谷ブルース』が流れている。今日撮ったシーン、そのものだ。
ロケ地を鬼首に移して、三日目。映画を創るってコトは、様々なトラブルにいかに対処してゆくか、の結果でもある。イメージに合わないセッテイング、動きが鈍いスタッフ、そして、求めるような演技ができないキャスト……。映画はまさに闘いだ。でも、この作品がきっとイイ映画なるッ!!、という予感が実感が生まれた一日だった。
そして、曲は変わって「友川かずき」。これも、今回の若松さんの〈隠れ〉テーマ・ソングだ。昼間、スタッフに厳しい指示を叫んでいた監督とは、思えない顔がそこにある。人はイメージで人を語る。でも、イメージで語れない人が、若松考二。出演者たちの、顔つきがチョット変わってきた。
今日は、撮影で初めてのナイトシーン。ナイト・シーンこそ、映画撮影の醍醐味でもあり、激戦地だ。闇がなければ映画はできない。日本の闇に葬ろうしている'60~'70年代の歴史を闇を描くのが、今度の映画だ。
闇が創る世界が、いまここにある。
(ゴメンなさい。今夜は、写真のフォルダーが複雑になりすぎて、訳がわからなくなりました)

コメント (1)

star*star:

緊張感がビンビンこちらにも伝わります。毎日楽しみにどきどきわくわくしながら見ています。
山での寒さの中でも、皆さんの気持ちが一体となって素晴らしい作品になれるよう祈ってます。体調にだけは気をつけて頑張ってください。

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2006年11月17日 01:09に投稿されたエントリーのページです。

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