『若松孝二 生誕80年祭特別上映』 『運動と若松孝二』 


期間:3月10日-3月25日 場所:新宿 SPACE雑遊

舞台公演中の SPACE 雑遊にて、舞台セットの中での若松孝二監督作品の傑作選一挙19本の上映が決定。60 年代にタイムスリップしたか のような空間でのワンコイン 500 円上映は見逃せない!(特別トークショー付きは 1,000 円)


 

 


若松孝二 後期2作品

豪華ゲストによるスペシャルトーク付き映画上映決定!


3月18日「千年の愉楽」上映後に中本半蔵役の高良健吾さんが来場されスペシャルトークを開催!

時間:9:00より受付開始、開場は9:30、上映スタート10:00 
料金:当日券のみ1000円 予約はございません

『千年の愉楽』

2013年/118分 製作:若松プロダクション スコーレ株式会社
出演:寺島しのぶ、佐野史郎、高良健吾 、高岡蒼佑他 

紀州が生んだ鬼才・中上健次の代表作を映画化。うたかたの現世で、生きて死んでいく人間を、路地の人間の生き死にを見つめ続けたオリュウの声なき祈りが、時空を越えて路地の上を流れていく。若松孝二監督の遺作となった。

 

3月11日の「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」上映後に森田必勝役を演じた満島真之介さんが来場されスペシャルトーク開催!

3月19日には「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」上映後に三島由紀夫役を演じた井浦新さんが来場されスペシャルトーク開催!

時間:9:00より受付開始、開場は9:30、上映スタート10:00 
料金:当日券のみ1000円 予約はございません

『11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち』

2012年/119分 製作:若松プロダクション スコーレ株式会社
出演:井浦新、満島真之介、岩間天嗣 他

数々の名作と伝説を遺し、1970年11月25日に防衛庁内で衝撃的な自決を遂げた三島由紀夫。頂点を極めた大作家の壮絶な最期に世界中が驚愕した。45歳という短い人生を自ら幕引きした彼は、その人生において何を表現したかったのか。




3月10日上映作品
 

学生運動を描いた70年代初期の若松孝二作品3本を上映。中でも上映前に交番爆破テロがおこり、テロを助長する映画だとして上映反対運動が巻き起こった「天使の恍惚」は必見。

『天使の恍惚』 

1972年/89分 製作:若松プロダクション、ATG
出演:吉沢健、横山リエ 他

米軍基地を襲撃する革命軍・四季協会の十月組は作戦に失敗し組織の再編を
迫られる。孤立したメンバーは、 爆弾を手に個的な闘いを展開。「無差別 テロ」
を助長する映画だとして、上映反対運動が巻き起こった過激作。

 

『新宿マッド「新宿フーテン娘 乱交パーティー」』


1970年/66分 製作:若松プロダクション
出演:杉光晴、伊勢卓郎、 関根忠治 他

フーテンの息子を内ゲバで殺された父親が、九州から単身上京し息子を殺した『新宿マッド』を探し求める。生活の側から運動組織を批判した作品。
当時の生きた新宿の風景を知る意味でも貴重な映画である。

 

「赤軍-PFLP世界戦争宣言」

1971年/71分 製作:若松プロダクション
共同編集:赤軍(共産主義者同盟赤軍派) PFLP(パレスチナ解放人民戦線)

若松孝二と足立正生が、カンヌ映画祭の帰途でレバノンのベイルートに向い、現地の赤軍派PFLPと共同し、パレスチナ解放のために闘うアラブゲリラの「日常」に迫った伝説のドキュメンタリー。


3月12日上映作品
舞台版「実録・連合赤軍」を見てから映画版を再び。
若松孝二監督の代表作のひとつ「実録・連合赤軍あさま山荘への道程」を舞台のセットで観ることができる唯一の機会です。


『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』

2008年/190分 製作:若松プロダクション スコーレ株式会社
出演:坂井真紀、 ARATA、 地曵豪、 大西信満 他

1972年2月28日、日本中を釘付けにした「あさま山荘事件」。1960年からあさま
山荘の銃撃戦へと至る、あの激動の時代を「事実」として描いた作品。第58回ベルリン国際映画祭 最優秀アジア映画賞と芸術映画評論連盟賞をダブル受賞。


3月13日上映作品

反戦、反核、若松孝二社会派作品3本を上映。
原爆の恐ろしさを描いたはずが、少女を裸にさせたとバッシングを浴びた「恐るべき遺産『裸の影』」。戦争の裏側で虐げられる人々を描いた「聖少女拷問」「キャタピラー」。


『恐るべき遺産 「裸の影」』

1964年/84分  ※未ソフト化
出演:美田芳江、 細川直也、 明日香実 他

原爆の後遺症に苦しみ続ける少女の物語。若松孝二初期の社会派作品。後遺症のため一緒に入浴できない主人公を描くべく、少女らの入浴シーンを撮影したことが、テーマと関係ないところで大スキャンダルとなった。

 

『聖少女拷問』

980年/64分 製作:若松プロダクション  ※未ソフト化
出演:島 明海、水紀ゆき子、下元史朗 他

キャタピラーの先駆的作品。
"「聖少女拷問」は昭和9年の話です。日本が軍国主義に走りつつある頃のことだね。史上最悪な冷害を東北地方が受けて、68000人の婦女が人買いに売られたという事実を背景にしている。ひとりの少女が売られてきて、同じ百姓出身の兵隊にいじめられるという話だ。三年にわたる冬、春、秋の話なんですよ。ちゃんと雪を降らせ、枯葉を飛ばした。五日間で撮ったのね、実に見事に撮ってます。俺は好きな映画だね。" (若松・談)

『キャタピラー CATERPILLAR』

2010年/84分 製作:若松プロダクション スコーレ株式会社
寺島しのぶ、大西信満、 吉澤健 他 

1943年、世界各地で戦局が激化していく中一人の傷病兵が帰還した。両手足を失い変わり果てた姿となって。人が人を殺す戦争の恐ろしさと愚かさを描く衝撃作。第60回ベルリン国際映画祭にて寺島しのぶが最優秀女優賞を獲得。

3月14日上映作品

『処女ゲバゲバ』

1969年/66分 製作:若松プロダクション
芦川絵里、乱考寿、林美樹 他 

二人の男女が駆け落ちに失敗し、奇妙な処刑の儀式のために荒野へと連行されるが、彷徨いながらなんとか生き延びた男は、逆に儀式と称した内ゲバ的な殺人ゲームに興じるボス一味を皆殺しにしていく。


3月15日上映作品
若松孝二×若者
世界に閉塞感を感じ、どこへも行けない若者たちの暴走を描いた3作品を上映。

『ゆけゆけ二度目の処女』

1969年/65分 製作:若松プロダクション
出演:小桜ミミ、秋山未痴汚(道男) 他  

屋上で男達に犯された少女と出会った少年は、夜明けに少女の後を追う。中村
義則の独特な詩の世界をアレンジした足立正生の脚本、秋山道男の作曲、怪演によって生まれた異色のラブストーリー。

 

『現代性犯罪絶叫篇 理由なき暴行』

1969年/72分 製作:若松プロダクション
出演:村岡博、坂口俊正、城一也他 

貧乏でモテない19歳の男三人組が、狭いアパートの一室で自らを蔑み、金持ちや社会、学生運動までを激しく呪いながら、強姦、覗き、盗み、ナンパを繰り返していく。どこにも行けないもどかしさが爆発した青春映画。

 

『性賊 セックスジャック』

1970年/70分 製作:若松プロダクション
出演:秋山未知汚 (道男)、笹原茂朱 他

「よど号」事件の7年後を舞台に、第2のハイジャックに向けて潜伏する活動家と、憎悪を抱えながら生きるアナーキーな下層労働者のテロリズムが対比的に描かれる。

3月16日上映作品

『胎児が密猟する時』

1966年/72分 製作:若松プロダクション
出演:山谷初男、志摩みはる 他

デパートの専務の男が店員の女をマンションに監禁し、激しい拷問によって調教しようとするが果たせず、逆に復讐を受ける。一組の男女、一つの部屋、一つの寝台のみでサドマゾ的な観念世界が繰り広げられる。



3月17日上映作品

1960年に大人気を博した「日本暴行暗黒史」シリーズを一挙上映。戦後間もなくの連続強姦殺人事件である小平義男事件や、津山三十人殺しの津山事件など、若松孝二が描く実録モノ!

『日本暴行暗黒史 異常者の血』

1967年/75分 製作:若松プロダクション 
出演:野上正義、山尾啓子、山本昌平 他  

天皇制みたいなものっていうか、その血を絶たなきゃダメというものを足立正生が緻密に図式をキチンと書いてくれたシナリオで足立の脚本では最高のものでしたね。江戸時代、明治、現代まで、一人の同じ役者にそれを演じさせた。
(若松談)

 

『続日本暴行暗黒史 暴虐魔』

1967年/71分 製作:若松プロダクション
出演:山下治、 林美樹、 弥生京子 他

戦後まもなくの連続強姦殺人事件である小平義男事件を題材にした作品。映画監督でもある山下治が脚本・主演し主役の丸木戸義雄を熱演している。


『新日本暴行暗黒史 復讐鬼』

監督/若松孝二 脚本:出口出(足立正生)
出演:吉沢健、津島明子、田口一矢、関成夫、村岡五郎、津崎公平
1968年 日本 

<村八分にされ村人から陰惨ないじめを受けた青年の怒りが爆発する。>
若松孝二が描く「津山三十人殺し」。のどかな山村の風景とそこで繰り広げられる惨劇の対比が圧巻。憂鬱なテーマソングと兄に助ける求める妹の叫び声が脳内にこだまする。

 

3月21日上映作品

『現代好色伝 テロルの季節 』

1964年/84分 製作:若松プロダクション
出演:江藤裕子、佐原知美、須磨ひとみ 他

元活動家の男が、恋人と団地での奇妙な同棲生活を謳歌する。そして監視を続ける公安警察を欺くと、ダイナマイトを体に巻きつけ空港へと向かっていく。当時の運動のなかで、脱力した主人公を描き、ポスト68年的世界をいち早く予見した。


3月22日上映作品

『天使の恍惚』
 

1972年/89分 製作:若松プロダクション、ATG
出演:吉沢健、横山リエ 他

米軍基地を襲撃する革命軍・四季協会の十月組は作戦に失敗し組織の再編を
迫られる。孤立したメンバーは、 爆弾を手に個的な闘いを展開。「無差別 テロ」
を助長する映画だとして、上映反対運動が巻き起こった過激作。